ベクターで人物キャラクター1
さて、この絵。
久しぶりに描いた人物イラスト。
これは「Inkscape」で描いたものです。
イラストを描くソフトといえば、
「CLIP STUDIO PAINT」(クリスタ)が主流と思われます。
この絵でも下絵を整えるために使いました。
しかし僕は線を描くのが苦手なので、クリスタを上手く使いこなせません。
また、デザインの仕事をしていたこともあり、ベクター線のほうが扱いなれています。
そんな理由からInkscape。
一気にマイナーなイメージに。
でも、このInkscape、線を引くのが苦手でも、修正してきれいな形を描けます。
何度修正しようが全く劣化しない。
拡大縮小しても全く劣化しない。
まさに自分にピッタリ。
この絵をどうやって描いたかを解説します。
解説といってもただ描くだけの力技。
下絵
僕の場合はまず紙に描きます。
それをスキャン。
頭の中にイメージがあれば、これくらい適当で粗くて大丈夫。
それをクリスタで切った貼ったして、ある程度整えます。
あまりに線が汚いので線を引きなおして整えました。
デジタルのいいところは描いた物の移動ができる点。それを利用して自分のイメージに近づけるように修正しつつ描いていきます。
Inkscapeのオブジェクト
本来なら、ここから何枚も描いて線を整えていくところ。
でも今回はここからInkscapeの作業に。
Inkscapeで下絵を取り込んで、レイヤーをロック。このレイヤーは透明度を下げるほうがやりやすいかと。
新規レイヤーを作って、下絵をなぞっていきます。
わかりやすく赤色にしましたが、色はあとで自由に変えられます。
Inkscapeは、このような「オブジェクト」といわれる形状を1つひとつ描いていくことで表現していきます。
例えば今回、目を表現するのに、眉毛、上瞼、黒目、瞳孔、白目、下瞼、と6つのオブジェクトを描きました。
同様に髪の毛もオブジェクトをいくつも重ねていきます。
主に、後髪、横髪、前髪で、それをさらに細かく分けて表現します。
このオブジェクトを作ってく過程で、自分のイメージを形にしていきます。
レイヤー
Inkscapeにもレイヤーが存在します。
クリスタと考え方は同じですが、フォルダはありません。
僕の場合は修正することを前提に描いているので、レイヤーはこのようにたくさん作ります。
このようにしてレイヤーを重ねつつ、全身のオブジェクトを描くとこのようになります。
ここから陰影を入れたりしていきます。
長くなってきたので今回はここまで。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。