Inkscapeでイチゴを描いてみる
超リアルではなく、シンプルすぎるでもない、程よいお手軽加減のイラストのイチゴを描いていきます。
はじめにやってみたのが、イチゴの種とその周りのテカりや陰も含めたものをひと固まりとして並べていく方法。
このような明るさと暗さを変えたその塊をいくつか用意しておいて、イチゴのベースに並べていきます。
まずできたのがトップ画像の上段左のイチゴ。
全体的にゴチャゴチャしてしまいました。
原因としては次のようなことが考えられます。
・粒の大きさと並べ方をランダムにしすぎたこと
・イチゴの色のぼかしやグラデーションがベースの色となじんでいない
それを踏まえて描いたのがトップ画像の上段中央。
粒の大きさをある程度揃えて、並べ方も整えました。
さらにグラデーションやぼかしを使わずに表現しました。
今度は種のつぶつぶが目立ちすぎてカエルの卵のようになってしまいました。
粒のグラデーションは維持したほうが良さそうです。
別の表現として、周囲のテカりや陰を取り除いて、粒の色を黄色にすればシンプルなイチゴとして成り立ちます。
次に描いたのが上段右のイチゴ。
グラデーションをほどこした粒で、大きさをある程度揃えて、並べ方も整えたもの。
イチゴの色の変化は、ベースの色となじむ色を選びつつ、ぼかしをほんの少しかけてさらになじませました。
これは求めていた、程よい加減で表現できたと思います。
ただ粒の並べるのがなかなか面倒でお手軽とは言えません。
方法は同じで並べ方を変えたものが下段左。
粒を網目状に並べていきました。これだと簡単に並べていけます。
ただ、これは粒を並べていく方法すべてに言えることですが、どうしても粒同士が重なってきて不自然に見えます。それを回避して並べていくと、のっぺり見えてしまいます。
粒の塊を並べていく方法の限界が見えました。
この方法では手間をかけてじっくり並べていくか、シンプルタッチなものを表現するかの2つしかなさそうです。
なので種だけを並べていく方法を探ります。
最終的に行きついたのが下段右。
いちあっぷさんの記事に答えはありました。
『網目のガイドラインを引いてその上に描けばいい』
これさえ分かれば、そこにここまでで得たものを適用していけばOK。
もう楽勝です。
程よいお手軽加減のイチゴができました。
はじめから描き方を調べて描くのが一番近道であることを学びました。
でもいろいろ迷ったおかげで、別の表現方法も得られたし、何より調べた方法をすんなり受け入れて実践できました。
いきなり調べていたら、描き方だけ理解したつもりになって、描かなかったかもしれません。