Inkscapeで人物をポリゴン化
以前クリームソーダをポリゴン化しましたが(詳細は下のリンクから)、今回は人物をポリゴンで描きます。
今回は作品というより練習であり、サンプルです。
はじめに
この記事を書くに際し、元絵を何にするか迷いました。
実際、芸能人の顔写真で1つ仕上げてはみたのですが、芸能人は肖像権などあるだろう、と思いとどまりました。
ネット上の誰かの画像を使用するのも問題があるだろうし、かといって自分を描くのではモチベーションを維持できない。
いろいろ調べて『ぱくたそ』を利用することに。
この中の、
に次のようにあった。
Q.写真のトレースや模写(絵画やペイント)に利用したい
A.ご利用いただけます。
絵画教室のデッサンとして利用する
似顔絵販売の見本として利用する
などにご利用いただけます。 ただし、トレースしたものをそのまま販売することは、写真素材の商品化となりますので禁止事項に抵触します。LINEスタンプなどでも、あくまでも素材であることを忘れずにご利用ください。 なお、コラージュなど創作性の高い作品の一部であれば原則として問題ありません。
使用した画像、描いたもの自体は販売目的ではないし、
目的としては、
「私はこういうものが描けます」というスキルを知っていただき、「ご依頼があればお描きします」というPRのための見本なので、問題ないと判断しました。
そんな感じで、
ホット一息女子の写真(画像)を無料ダウンロード - フリー素材のぱくたそ
こちらの画像を使わせていただきます。
顔
今回は、説明すべきことは特になく、色の境界を見ながら延々三角形を並べていくだけです。
使い勝手がよくなるかと思って顔、髪、手、服などレイヤーを分けて描いていきました。
それぞれの部位ごとに見えやすい色の線で三角形を描くとやりやすいです。
顔なら黒い線、黒髪なら明るい緑色の線といった感じで。
まずは顔から。
顔の中心の鼻から始めるとやりやすいように感じます。
鼻から目に。
目は細かく描いていきます。
まぶた、まつげのライン、白目、黒目の微妙な色の違いを表現するためです。
徐々に範囲を広げていきます。
額や頬は髪の境界部分までしっかりと描きます。
縦横のラインが綺麗なマス目状になるのが理想ですが、色ごとに三角形を描いていくのでなかなか難しい。
鼻の向こうにかすかに見える右目も忘れずに描く。
髪
頭頂部から毛先へつながる毛束を意識して描いていくとまとめやすいです。
でもサイドや後ろは肩と干渉してゴチャゴチャしてしまいますが。
手
円柱を意識しつつも微妙なへこみや膨らみを意識して描いてやると見栄えが良くなります。
カップ
形状と形状を第一に、色、柄などはシンプルにしました。そのほうが別物感が出て、カップと人の双方がお互いを引き立てられるように思います。
衣服
腕の部分の衣服。
ニット部分は面倒ですが凹凸を1本ずつ意識して細い三角形を描いていくことで、コート部分との素材の違いを表現できます。
そのほかの衣服も同様に進めます。
首回りのニット素材がかなり厄介ですが、顔の直近ということもあり、印象に大きく影響を与える部分でもあるので、色と形を見極めて三角形を描いていきます。
色
あとはクリームソーダの記事で紹介したように色を付けていきます。
自分としては着色は非常に楽しい作業。
全体を見渡して、色や形を微調整していけば完成。
ですが、これだと三角形の境界が目立ちます。
ポリゴンらしいのですが、これをなんとかするには、レイヤーを複製します。
同じレイヤーを2つ重ねるだけで境界が目立ちにくくなります。
その他の表現
線だけで表現する場合、線にグラデーションをかけると柔らかい雰囲気に。
アーティスティックな表現をしてみたり。
ベクター画像だからこそ、描いてからもいろいろなことができます。
全体としては、もう一歩踏み込んだ表情を引き出したい。
三角形のみで表現しているから硬い雰囲気くなるのは当然ですが、目や口の表現をもっと工夫すれば表情も豊かに表現できるように思います。