Inkscapeを使った木の描き方 遠景
クリスタなどのペイントソフトで木を描くのは苦手です。
皆さんはどうでしょうか。
今回はドローソフトであるInkscapeで描く方法を紹介します。
遠景の木
遠くにある木なのでシンプルに描きます。
針葉樹
とがった緑の三角形とさらにとがった茶色の三角形。
この2つ三角形だけで現せます。画風によってはこれでOKかもしれません。
緑の三角形を選択し、メニューの「フィルター」→「散乱」→「点描画法」を選択。
これだけで葉っぱが表現されます。
もっとはっぱを散らしたいと場合、メニューの「フィルター」→「変形」→「チョークとスポンジ」を選択。
よりパラパラとした葉っぱが表現されます。
「点描画法」の葉っぱと、「チョークとスポンジ」の葉っぱを重ねると、また少し違った雰囲気になります。
これらは元図形の大きさで形状が変化します。
大きい図形だとあまり散らばった感じになりません。
一度大きく作ると縮小してフィルターを適用しても大きい図形のときと変わらず散らばりません。
散らばらせたいときは初めから小さく作ってください。
葉っぱの部分に明暗をつけると印象も変わります。
左のような図形を組み合わせることで
右のような明暗がついた木になります。
これに「点描画法」、「チョークとスポンジ」、両方を重ねたものが、それぞれ次の画像になります。
広葉樹
幹を描きます。
メニューの「エクステンション」→「レンダリング」→「ランダムツリー」を選択します。
ウィンドウが出るので、数値を入力。
数値はお好みですが、遠景のシンプルな木ならこれくらいがいいかと。
ライブプレビューのチェックを付けると生成され、外して付けると別の形状で生成されるので、これも気に入った形になるまで繰り返してみてもいいかと。
ほど良い形になったら「適用」を押して形を確定してから赤の「×」で閉じます。
うっかり「適用」せずに「×」をすると、せっかくできたものが消えてしまいます。
次にペンツールでも鉛筆ツールでもいいので緑の塊で葉っぱを描きます。重ね順は幹が上、葉っぱが下。
これに先ほどの「点描画法」、「チョークとスポンジ」をそれぞれ適用したものと、その両方を重ねたものがそれぞれ次の画像になります。
これだと公園の植え込みくらいしか使い道はなさそうなので、もう少し手を加えます。
先のランダムツリーで生成された幹は線で構成されているので、メニューの「パス」→「ストロークをパスに変換」で面にします。
あとはノードツールで点を動かして幹や枝を太らせます。根元を太く、先に行くほど細くしていけば、それっぽく見えます。
こういう作業をするときはスナップの有効を外したほうがやりやすいです。
幹は下から上へ薄くなるグラデーションをかけて左のような図形を組み合わせることで右のような明暗がついた木になります。
これに今まで同様、「点描画法」、「チョークとスポンジ」をそれぞれ適用したものと、その両方を重ねたものがそれぞれ次の画像になります。
長くなったので、もう少し近い中景の木の描き方は次回で。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。